子供たちの練習のしすぎに注意

初回投稿日:2016.9.21

2016年の中日新聞記事です。
東京オリンピックを間近に控え、注意喚起のために再編集いたしました。
世界的なスポーツの大会があると様々なスポーツに興味を持つ子供たちが増えてくると思います。
しかしそれと同時に、その子供たちの将来を期待する大人も増えてきます。

夢見る子供たちを守るのはそれを指導し見守る大人たちです。
この5年前に書いた、最後の一文が予言になっていないことを願います。
今一度ご一読ください。

中日新聞9/17記事

子供たち全員に言えること

この記事は女性の月経について書かれていますが、接骨院の分野であるケガやスポーツ障害においても同じことが言えます。

しかし最近の子達は体の土台がない子が本当に多いです。
体幹はもちろん、バランス能力、柔軟性がしっかりしていないので姿勢は悪く、体は硬く、栄養は少ない。
そんな体でトレーニングだけはプロアスリートが行っているようなトレーニングがどんどん取り入れられています。
体が耐えられるはずがありません。

見栄えのいいトレーニングをする前に

まずはそのトレーニングをする為の体を作ることが大切ですし、なにより小中高生は体が一番作られる時期。
競技に特化した練習をするよりも体作りに重きをおくべきだと思います。

また、体作りと同時にケアや体調管理など、問題なく練習を続けるための知識や方法を指導することが必要だと思います。
そうすればトレーニングの強度に負けず、効率よく習得でき、故障や休止を繰り返すことの無い、本当の意味でのトップアスリートが生まれるのだと思います。

守るのは大人たち

いまだに子供達に無理をさせ、体重制限やオーバーユーズなどを強要し、根性論で指導している話をよく聞きます。
またケガをしても休ませず、雑用として使い、治療の時間をとらせないチームもまだまだあります。
「強豪校でも」です。

子供達はがむしゃらです。
大人を信じて純粋に頑張り、若さと順応性のみで何とか乗り切っています。

だからこそ周りの大人達が将来に活かせる様に導いていく事、そして休息の大切さ、栄養の摂り方、将来への考え方を指導者側もきちんと理解する事が大切だと思います。

「今」勝つことだけに固執して、大人の都合だけで、東京オリンピックに出られるかもしれない逸材を、未来の希望を食いつぶしてはいませんか?

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