坐骨神経痛

更新履歴:17.12.5/22.1.18

足のしびれでよく聞く坐骨神経痛。
実はこれ正式な病名ではなく、「よくわからんけど、おしりからもも裏の外側にかけて出る、よくわからん痛み」の症状名なんです。

ヘルニアや脊柱管狭窄症が代表的ですが、持っていても無症状という人が多く、実は梨状筋症候群、おしりの筋肉のトリガーポイントによる関連痛といったものが原因で起こることがほとんどです。

今回は接骨院の施術で改善が見込める、梨状筋症候群と殿筋のトリガーポイントによるものに焦点を当てて書いていきます。

【症状】

  • お尻からももの外側にしびれや鈍痛
  • 長時間座ったり、歩き続けると痛みが出てくる
  • 立ち上がる時、お辞儀をした時などにズキーンと走る痛み
  • お尻や外側の筋肉を押した時に同時に足にかけての痛み

またひどいものでは常時しびれや鈍痛が出た状態が続きます。

【原因】

ヘルニアや狭窄症がある人も多いと思いますが、それらは症状を出さないことも多く、坐骨神経痛の原因ではないことがよくあります。

梨状筋症候群

お尻の尾骨の横付近にある梨状筋には名前の由来となっている坐骨神経が通っていて、梨状筋の下を通っていたり梨状筋を貫いて走っている人もいます。
そのため梨状筋が硬くなり神経が挟まれ圧迫されることで、坐骨神経が刺激され起こります。

殿筋トリガーポイント

お尻の外側には中殿筋、その下に小殿筋という筋肉があり、使い過ぎにより筋肉が硬くなりトリガーポイント(簡単にいうと痛みを誘発する悪い筋肉のしこり)ができ、そこから足に向けての関連痛が起こります。
この場合は神経の影響は関係なく、筋肉自体が原因で起こります。

殿筋トリガーポイント

トリガーポイントについてはこちらもご覧ください。
施術内容:トリガーポイント療法

治療法

主に原因となる筋肉の柔軟性を取り戻すことが課題となります。
坐骨神経痛になるほどの生活習慣や硬さがあると、股関節全体が固まってしまっている場合が多いため、関節全体を意識したリハビリを行います。
殿筋のストレッチはもちろん、股関節の前や外側の筋肉も行いましょう。

硬くなってしまった原因となる習慣や動作を見直すことも大切です。
長時間のデスクワークや歩き仕事がある場合は、姿勢や歩き方のフォームを改善することで、殿筋への負担が減少されます。

詳しくは、「坐骨神経痛 治療編」をご覧ください。

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