筋肉の働き

更新履歴:16.4.8/.2.25

体を支えているのは筋肉です。

体を動かす時や姿勢に大きく影響します。

メインで動作をする筋肉を「主動作筋」・それを手伝う「協力筋」・反対側で制御する「拮抗筋」といい、いくつもの筋肉がバランスよく動くことで体を動かしています。

どうしても体のこととなると、まず骨・関節となりがちですがそれらを支えているのが筋肉ということを忘れてはいけません。

筋肉は伸び縮みして働きます。

3つの特徴

  • 縮む力(収縮力)
  • 伸びやすさ(伸長性)
  • 伸び縮みする(滑走性)

縮む力(収縮力)

筋肉の働きといえば力を入れて縮ませるというのが一般的ですね。
この収縮させる力を筋力といいます。

普段使うことが少ないと弱くなり、関節や体を支えることが不安定となったり、痛みやパフォーマンス低下の原因になります。
これを改善させるのが「筋力トレーニング」です。

輪ゴムで言うところのゴムの強さです。

伸びやすさ(伸長性)

筋肉がどこまで伸びるかということです。

筋肉を動かすことが少なかったり、逆に酷使しすぎると筋肉が硬くなり伸びにくくなります。
体が硬くなることはもちろん、関節の曲がりが悪くなったり、肉離れやケガの原因となります。
これを改善させるのが「ストレッチ」です。

輪ゴムを例とすると、長い間放置していた輪ゴムは硬くなり、急に引き伸ばすと切れます。
また硬くなってなくても何回も激しく伸び縮みをさせるとだんだんと擦り切れていきます。

伸び縮みする(滑走性)

筋肉は伸び縮みを繰り返しながら働きます。
「伸びやすい」「強い」だけで、「伸びたり縮んだり」がスムーズにできなければ本来持っている能力を発揮できません。
それを滑走性や柔軟性といい、これが少ないと筋肉の伸び縮み自体のストレスや、隣り合っている筋肉や皮膚とこすれ合うストレスが起こり炎症や機能低下が起こります。
これを改善させるのが「体操」です。

輪ゴムでいうと、、、もはや輪ゴムのような伸縮性のないゴム板?のようなものです。

てつ接骨院ではこの「滑走性」と、前述の「伸長性」を合わせて「柔軟性」と説明しています。

筋肉は回復も強化もできる

輪ゴムと違うのは、弱くなっていても、硬くなっても擦り切れてしまっても「元に戻る」という事です。
またそうならないように「強化」「予防」ができる事です。
そこで効果的なのが機能訓練です。

世の中に出回っている◯◯体操や◯◯健康法などは機能訓練を言い換えたもので、結局は基本的なリハビリをしている事が多く、準備運動・整理体操もこれに含まれます。

ここで気をつけなければいけないのが、大体の人は問題があるとすぐに筋トレをしようとしてしまいます。
しかし多くの場合問題があるのは筋力ではなく、伸張性・滑走性であることが多く、これを改善しなければ筋力をあげても意味がありません。

余談ですが

筋トレで改善がみられないとなると次に目をつけるのが骨格の歪み。
しかし、歪みを一時的にまっすぐにする整体などでは筋肉に引っ張られてすぐに元に戻ります。

本当に歪みを解消したい人は筋肉の硬さや筋力を改善させなければいけません。
そういった歪みを改善するのにも機能訓練が役立ちます。

でも実際は多少ゆがんでいるのが普通なのでゆがみに敏感になる必要ありませんよ(*´ω`)

歪みに関しては「ゆがみの考え方」をご覧ください。

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