肘内障

初回投稿日:2016.4.14/2020.7.15

幼児に多く起こる「肘が抜ける」と言われる症状です。
幼いころは関節、靭帯がゆるく起きやすい症例で、成長とともに見られなくなります。

症状

急に痛みが出て泣く子もいますが、何も言わずに隠している子も多いです。
自分に起きている異常に恐怖を感じ、悟られないようにふるまうようです。

本当は動かすととても痛いはずですが、決死の覚悟で手を振ったり、手をグーパーして大丈夫だとアピールする子もいます。

しかし子供が急に腕を身体につけて使わなくなったら肘内障の可能性があります。
おやつやおもちゃを片手ずつに渡す、バンザイをさせる、などして確認できます。
しばらく様子を見て、「誰もみていないときに肘を動かしているかどうか」でも確認できます。

転んで手や肘をついて痛めた場合は別のケガの可能性もあるため無理矢理動かさない様に注意してください。

原因

大人にみられる骨が外れる脱臼とは違い、肘の靭帯が本来の位置から外れ、ズレてしまうことで起こります。
肘から下の2本ある骨のうち、親指側の骨「橈骨」には、輪のように巻かれた「輪状じん帯」があり、子供のうちはコレが緩く外れやすいため注意が必要です。
急に手を引っ張られた時や、寝返りで体に巻き込まれて起こります。

橈骨輪状靭帯

治療法

はずれた靭帯をもとの位置に戻す整復(はめる事)を行います。
痛みが残る場合や再発しやすい場合は軽く固定をすることもありますが、多くは必要ありません。
肘内障は一度なると外れやすくなる子もいるので注意が必要です。

ケガが専門である接骨院であれば簡単な整復ですぐに元に戻ります。
しかし最近はケガではなく慢性症状の揉みほぐしや、整体を主に対象としている接骨院が増えてきているので注意が必要です。
日頃からケガの治療を行っている専門的な知識・技術を備えた接骨院をお選びください。

肘内障かな?と思ったら

肘内障は整復ですぐに楽になります。
早ければ早いほど整復の痛みも少ないと思います。
このような症状がみられる場合はすぐにお越しください。

時間外であればLINEお問い合わせからご連絡ください。
出来る限り対応いたします。