手根管症候群

初回投稿日:2017.11.7

腱鞘炎と同じく、家事や手仕事、楽器演奏など手をたくさん使う人に多く起こり、掌や指がしびれる症状です。
手首にはたくさんの筋肉の腱が通っており、その間を通る神経が圧迫されることで起こります。

【症状】

主に親指から、中指の3本にしびれを感じ、手首を手のひら側に90度に曲げ、手の甲を合わせ1分程度でしびれが強くなります(ファーレンテスト)。
また手首の腹側をこんこんとたたくと手のひらにしびれや痛みが響きます(チネルサイン)。
手のひらの親指の付け根のふくらみが少なくなり、筋力も落ちます。

手のしびれ

【原因】

手首の掌側には手根管というトンネルがあり、正中神経と手を握るための屈筋腱が複数通っています。
使い過ぎによる筋肉や腱の硬さ、女性に多いホルモンの乱れによるむくみが原因で神経の通り道が狭くなってしまうことが原因とされています。
さらに筋・腱、組織に癒着(くっつきあうこと)を起こし、治りにくくなります。
主に掌側の手首から肘についている筋肉の柔軟性に問題があります。

【治療法】

手根管症候群は湿布や痛み止めでは気休めにしかならず、日常生活の動作や習慣の管理や、患部の環境をよくするためのリハビリが重要です。
医療機関ではそれ以上に、早期治癒に向けた専門的な治療があります。

微弱電流療法

微弱電流を使い過敏になった神経を落ち着かせ、症状の緩和を狙います。
また筋肉の柔軟性を取り戻すための筋肉通電を行い神経へのストレスを減らす効果があります。

こちらもご覧ください。「微弱電流療法

テーピング

軽度の場合にも行います。
関節の隙間を広げ組織同士の摩擦を減らすためのキネシオテーピング療法が効果的です。
さらに筋肉の動きのサポーを行い、負荷を減らして早期回復を目指します。

こちらもご覧ください。「テーピング・包帯法

リハビリ

手根管症候群はストレッチにより筋肉の柔軟性を取り戻すことが有効です。
腱の摩擦を減らすためにも、筋肉の柔軟性を取り戻すためのストレッチは必要不可欠です。
症状が改善した後も、原因となる競技や作業を続けるために再発予防として自分でやれるようになることが大切です。

こちらもご覧ください。「リハビリテーション

【自己ケア】

まずはこちらをお読みください。
「動かす」と「使う」は違う

安静

まずは使いすぎによる筋肉の柔軟性の低下を防ぐために安静が大切です。
使い過ぎによることが原因なので、治るまでの間、一時的でも使う量を減らすことが一番の近道になります。

ストレッチ

手首の掌側のストレッチ

柔軟性の低下にはストレッチが有効ですがあくまで「自分でできること」であって、最低限のケアになります。
自己判断をせずに医療機関に診断を仰ぎましょう。