冷え性・むくみ

寒くなってくると悩まされる足の冷え。
また季節にかかわらず起こる足のむくみ。

様々な対処法があるなかで、ケガの専門家である接骨院としての見解をお話します。

対処法?解消法?

対処法は起きてしまったものを軽減させる一時的な効果があるものです。
解消法はそもそも起きないようにして、悩まされることの無い状態にするものです。

ここで大事なのは、今行っている方法は、冷え性やむくみを軽減させる方法なのか、冷え性むくみにならない様にするものなのか、の違いです。

対処法はその場しのぎ

対処法はすでに起きてしまっているものを楽にするという意味では効果的ですが、根本的な原因に手をつけていないのですぐにまたもとに戻ります。

冷え性の代表的な対処法

  • お風呂に入る
  • 靴下の重ね履き
  • 厚い靴下

しかしお風呂やカイロなどで冷たい足を外部から温めてもすぐにまた冷えます。
また冷たいままの足に靴下を何枚も履いても意味がありません。
冷たい食べ物をアルミホイルでくるんでも勝手に温まらないですよね。
中身が温かいから長く保温されるのです。

保温という意味では空気を多く含んだ厚手の靴下をさらに上から包むことで保温効果が高まります。

むくみの代表的な対処法

  • ふくらはぎを揉む
  • 足を上げる など

よくあるリンパマッサージもこれに入ります。
重力によって足にたまった水分を揉みだすことで上に戻す効果や、足を上げることで心臓の方へ流すのが目的だと思います。

しかし再び足を戻せば重力によってすぐにまた水分がたまってしまいます。

根本的な問題を解決しなければ悩みは解消されません。

冷え性むくみの原因

では解消法の前に原因について知りましょう。

冷え性

冷え性は内臓付近で温められた血液が指先まで届かないことが原因です。
血液を送り出すのは心臓ですが、心臓のポンプだけでは体の末端まで押し流す力が足りないため足首辺りでその力が弱まります。

むくみ

むくみは前述のとおり重力によってたまってしまった水分が上に戻らないことで起こります。

二つの共通点

お気づきの方もいると思いますが、冷え性は血液が入ってこない事、むくみは血液が出て行かない事で起こっています。
両方とも血流の問題で起こっているということです。

それに関係するふくらはぎや足指の筋肉の動きが悪いことで、本来であれば自然とおこなわれている血液循環が滞ることが根本的な原因です。

そのため第二の心臓ともいわれるふくらはぎの筋肉には、伸縮することでポンプとなり、指先へ温かい血液を押し出し冷えを改善する働きがあります。
むくみもまたふくらはぎのポンプが上へ押し出すことで水分が引いていきます。

これはふくらはぎにかかわらず全身の筋肉に言えることで、手の冷え、顔のむくみなどにも同じことが言えます。
ならば日常生活で筋肉がしっかりと動いていれば冷え性やむくみは自然と改善され、ひいては予防となる為悩まされることが少なくなります。

解消法

ではなぜ動いてくれないのか。
それは筋肉の柔軟性が低下もしくは筋力の低下で動きが小さくなってしまっているからです。

これを改善すれば、さらに先に書いた対処法の効果も高まりより症状の解消につながります。

柔軟性の低下には「ストレッチ」、筋力の低下には「筋力トレーニング」を行い、さらにこの筋肉を最大限動かせるような「正しい歩き方」身に着けることが大切です。

はい、リハビリですね。

詳しい方法は「冷え性・むくみ ケア編」をご覧ください。

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冷え性改善の一例