肘内障
初回投稿日:2016.4.14
幼児に多い「肘が抜ける」と言われるものです。
幼いころは関節、靭帯がゆるく起きやすい症例で、成長とともに見られなくなります。

【症状】
子供が急に腕を身体につけて使わなくなったら肘内障の可能性があります。
急に痛みが出て泣く子もいますが、何も言わずに隠している子も多いです。
自分に起きている異常に恐怖を感じ、悟られないようにふるまうようです。
おやつやおもちゃを片手ずつに渡すなどして確認できます。
転んで手や肘をついて痛めた場合は別のケガの可能性もあるため無理矢理動かさない様に注意してください。
【原因】
大人にみられる骨が外れる脱臼とは違い、肘の靭帯が本来の位置から外れ、ズレてしまうことで起こります。
肘から下の2本ある骨のうち、親指側の骨「橈骨」には、輪のように巻かれた「輪状じん帯」があり、子供のうちはコレが緩く外れやすいため注意が必要です。
急に手を引っ張られた時や、寝返りで体に巻き込まれて起こります。

【治療法】
簡単な整復(はめる事)ですぐに元に戻りますが専門的な知識・技術が必要です。
痛みが残る場合や再発しやすい場合は軽く固定をすることもありますが、多くは必要ありません。
肘内障は一度なると外れやすくなる子もいるので注意が必要です。
このような症状がみられる場合はすぐにお越しください。