手根管症候群 治療編
更新履歴:17.11.7/22.2.10/22.7.11
腱鞘炎・バネ指と同じく、家事や手仕事、楽器演奏など手をたくさん使う人に多く起こり、掌や指がしびれる症状です。
手の感覚に問題が起こる為、繊細に表現する楽器演奏や、精巧な技が必要な職人さんは影響がより大きくでます。
手の痺れは、頚椎の問題や、首の筋肉の柔軟性の低下などが原因となることもありますが、今回は腕の筋肉が原因で起こる痺れについて解説していきます。
まずは症状解説ページをお読みください。
「手根管症候群」
手根管症候群は湿布や痛み止めでは気休めにしかならず、日常生活の動作や習慣の管理や、患部の環境をよくするためのリハビリが重要です。
医療機関ではそれ以上に、早期治癒に向けた専門的な治療があります。
ここではてつ接骨院の治療方針と、自分での予防・ケア方法をご紹介します。
微弱電流療法
微弱電流を使い、過敏になった神経を落ち着かせ、症状の緩和を狙います。
また筋肉の柔軟性を取り戻すための筋肉通電を行い神経へのストレスを減らす効果があります。
こちらもご覧ください。「微弱電流療法」
テーピング
軽度の場合にも行います。
関節の隙間を広げ組織同士の摩擦を減らすためのキネシオテーピング療法が効果的です。
さらに筋肉の動きのサポーを行い、負荷を減らして早期回復を目指します。
こちらもご覧ください。「テーピング・包帯法」
リハビリ
ストレッチ
手根管症候群はストレッチにより筋肉の柔軟性を取り戻すことが有効です。
腱の摩擦を減らすためにも、筋肉の柔軟性を取り戻すためのストレッチは必要不可欠です。
症状が改善した後も、原因となる競技や作業を続けるために再発予防として自分でやれるようになることが大切です。
自分でのストレッチ方法は次項「自己ケア」をご覧ください。
動作指導
前腕の筋肉に負担のかかっている動作を分析し、よりストレスの少ない使い方を身に着けます。
特にスポーツや楽器演奏では手首に無駄な動きをいれてしまっていることがある為、正しいフォームや奏法を見直しましょう。
こちらもご覧ください。「リハビリテーション」
【自己ケア】
まずはこちらをお読みください。
「動かす」と「使う」は違う
安静
まずは使いすぎによる筋肉の柔軟性の低下を防ぐために安静が大切です。
使い過ぎによることが原因なので、治るまでの間、一時的でも使う量を減らすことが一番の近道になります。
同じ動作でも使い方次第で負担を減らすこともできます。
また正しい競技・演奏フォームは、そういったストレスを最小限に、そして最大限のパフォーマンスが発揮できるからこそ確立されています。
フォームを見直し修正することが大切です。
ストレッチ
柔軟性の低下にはストレッチが有効ですがあくまで「自分でできること」であって、最低限のケアになります。
自己判断をせずに医療機関に診断を仰ぎましょう。