自分の体と相談する能力
初回投稿日:2016.4.4/2020.7.6
自分の体と相談する能力とは、自分の体のことをどのくらい把握できているかという意味です。
これが出来ている人ほど、自分のイメージと実際の身体の動きのズレが少なく、身体を使いこなすことが可能です。
- フォームの正確性
- フォームが崩れてきたときの修正
- とっさの動作の的確性
- 効率のいいトレーニングの正確さ
身体能力を最大限発揮するにはこの能力が必要です。
ケガ故障予防にも必要不可欠
自分の身体が把握できていないので危機的な状況に気づかずにケガやスポーツ障害を発症するのです。
- 疲労はどのくらい蓄積しているのか
- それがどのくらい回復しているか
- 普段と違う違和感などはないか
- 練習後のケアはどこをやるべきなのか
- 痛みの経過は悪化してはいないか
- 競技自体を休止するべきなのか などなど
ただ練習がしたいだけでは体はついてきてはくれません。
時には休ませてあげる、調子を聞きながら状態にあった練習を行う、そして頑張って働いてくれた場所にケアをしてねぎらってあげる。
そうすることで体は常にいい状態で保たれ、自分の希望通りのパフォーマンスを発揮してくれます。
体は部下ではない
身体は、自分が「こうしたい」という希望を文句も言わずに実践してくれています。
徐々に無理が出ていたとしても何とかこなそうとしてくれます。
それに見合った休息やケアもせず、「次はこうしろ」「もっと頑張れ」「ちゃんとついてこい」と独裁的に使い倒す。
さらに壊れてきても、患部をぐるぐる巻きに、もしくは薬漬けにし、さらに限界まで追い込んでいる人がほとんどです。
こんなわかりやすいブラック企業ありませんね。
社長が自分のやりたいように部下をこき使い、休みも与えず、それに見合った報酬も出さない。
その結果も、わかりきっていますよね。
身体を「部下」ではなく、理想を実現するために協力し助け合う、パートナーと考えましょう。
体と良好な関係が築けていれば、よりパフォーマンスを高く、ケガや故障のリスクを最小限にスポーツを続けることができます。
プロ意識ともいう
一流のトップアスリートは皆これができています。
自分の身体を把握できているからこそ、自分の身体をイメージ通り使いこなし、最大限のパフォーマンスを発揮できます。
また競技人生の長いベテラン選手は特にこれに長けています。
ケガを徹底的に回避できているので、競技を続けることができ、長く良い成績を残すことができます。
一流になれとまでは言いませんが、長く競技を続けたい、今よりも競技成績・スキルを上げたいという人は、まず自分の体とのコミュニケーション能力を高めましょう。