RICE処置「I」

Icing「冷却」

冷やすことですね。
試合後にピッチャーが肩や肘を冷やしている、アレです。

捻挫、打撲、肉離れなど、急に起こったケガでは、時間が経つにつれて痛みや腫れが強くなることがあります。

こうしたケガをした直後に自分で行える応急処置の一つがアイシングです。

アイシングは何のため?

ケガをすると、痛みや腫れ、熱感などの炎症症状が起こります。
アイシングには、以下の目的があります。

  • 痛みを和らげる
  • 腫れが広がりすぎるのを抑える

特にケガをした直後は、まだそれほど腫れていなくても、時間が経つにつれて腫れが強くなることがあります。
そのため、ケガをしたらできるだけ早い段階でアイシングを行います。

最近の傾向

これまで「ケガ=とにかく冷やす」とされてきましたが、近年は考え方が少し変わってきています。

炎症はケガを治すために必要な反応でもあります。

冷やしすぎて炎症を過剰に抑えてしまうと、かえって組織の回復を遅らせてしまう可能性があるという指摘もあります。
そのため現在では、炎症を完全に止めることを目的として、長時間・頻回に冷やし続けるという考え方ではなくなっています。

当院の方針

とはいえ、アイシングはまだまだケガの応急処置として一般的に行われています。
てつ接骨院の方針としても、ケガをした直後はアイシングをお勧めしています。
そのうえで診せていただき、その後もアイシングを行う必要があるのか、状態を確認して判断していきます。

また、処置はアイシングだけではありません。
きちんとした固定や圧迫など、ケガの状態に合わせた処置を行うことで、アイシングを行うかどうかにかかわらず、早期回復につなげていきます。

アイシングの方法

冷やし方

一番簡単なのは、氷嚢を使う方法です。
氷嚢がなければ、ビニール袋でも構いません。

  • 袋に水6:氷4程度を入れる
  • 空気を抜いて口を閉じる
  • 氷袋を患部に当てる
  • 冷たさが強すぎる場合は、薄いタオルなどを間に挟む

氷だけではなく水を入れることで、袋が柔らかくなり、患部に密着しやすくなります。

冷やす時間

  • 1回15~20分程度を目安にする
  • いったん外して患部の状態を確認する
  • まだ痛みや熱感が強ければ、時間を空けて再度行う
  • 長時間連続して冷やし続けない

氷がない場合

現場などで氷が用意できない場合は、流水で患部を冷やしても構いません。
まずは冷やせる方法で冷却しましょう。
最近ではコンビニにコーヒー用のカップ氷が売っているのでおすすめです。

保冷剤を使う場合

保冷剤でも冷やすことはできます。
ただし、冷凍庫から出したばかりの硬い保冷剤を直接皮膚に当てるのは避けてください。
硬い保冷剤は患部に密着しにくいうえ、低温によって凍傷を起こす危険があります。
使用する場合は以下の方法がおすすめです。

  • タオルなどを間に挟んで当てる
  • ビニール袋などで防水し、別の袋に水と一緒に入れて使う

アイシングの注意事項

冷やしている途中で、

  • 強い痛みが出る
  • 強いしびれが出る
  • 皮膚が白くなる
  • 皮膚の感覚がなくなる

といった変化があれば、すぐに冷却を中止してください。

特に、氷や凍った保冷剤を直接皮膚に長時間当て続けると、凍傷になる危険があります。

冷シップ・冷却スプレーは?

冷シップや冷却スプレーを使っている場面もよく見ると思います。

これらは皮膚の表面に「冷たい」と感じさせるものであり、氷や氷嚢で患部深部の炎症を冷やすアイシングとは別のものです。

アイシングをするのであれば、氷嚢や氷を入れた袋を使用しましょう。

ケガをしたらアイシング

ケガをした直後の応急処理はその後の治りにとても影響します。
専門的な知識がなくてもできるもの。
そして医療機関にたどり着く前に出来る事。
それがアイシングです。

ただしアイシングはあくまで医療機関を受診するまでに自分でできる応急処置です。
「冷やしていれば治る」と自己判断でアイシングだけで済ませるのではなく、腫れや痛みが強い場合は早めに当院または医療機関へご相談ください。

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更新履歴:16.4./20.9

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