足首の捻挫
初回投稿日:2016.11.25/2020.10.8
捻挫と言えば足首、足首と言えば捻挫というくらい、誰でも一度は聞いたことや経験があると思います。
段差を踏み外した時やスポーツ中など起こりやすい場所です。
多くは外側のくるぶしの下のあたりを痛めますが、内側の損傷も少なくありません。
また足の甲の外側の辺りを損傷するリスフラン関節捻挫もあります。
好発環境
- バレー、バスケ、サッカーなどジャンプ動作切り返し動作の多いスポーツ
- かかとの高いヒールや厚底の靴を履く機会の多い人
症状
軽度
素人目には問題ないように思えますが、軽度とは言え損傷はあります。
- くるぶし又は足の甲の外側に素人にはわからない程度の腫れ
- 押した時や、足首の曲げ伸ばし、足の裏を内側(外側)に返した時の痛み
- 日常生活程度の歩行は可能
中度
- 軽度よりも痛みが強く、腫れも大きい
- ひどいものでは足全体が大きく腫れあがる
- 1~2日で内出血が少し出る
- 大きな歩行動作や強い踏み込みで痛い
重度
- 足全体が大きく腫れ内出血が多く出る
- 少し動かすだけで痛み触れるだけで痛みが走る
- 足を地面につくだけで強く痛み歩けない
くるぶしから骨に沿って3センチほど上のあたりや、甲の外側に強い痛みがある場合は骨の損傷が疑われます。
原因
- ジャンプからの着地の際に人の足に乗る
- 地面の傾斜や凸凹などの足元の悪さ
- 急な切り返しや急停止動作
などにより足首が内側(外側)へ捻られ、靭帯が急激に引き伸ばされることで起こります。
足首の関節の硬さ、逆にゆる過ぎる場合にも起きやすくなります。
また足の使い方が悪いと、強く踏み込んだ際しっかりと地面を踏み込めず関節にストレスが加わり捻らずとも損傷することがあります。
治療法
後述のRICE処置はもちろん行いますが、医療機関ではそれ以上に、早期治癒に向けた専門的な治療があります。
湿布や痛み止めでは気休めにしかならず、軽度のものでも固定などの処置が必要です。
微弱電流により治癒力を高めつつ、テーピングさらには包帯で適切な固定をおこない患部へのストレスを減らします。
また痛みが落ち着き次第リハビリを開始し、足関節の可動域や筋肉の柔軟性を戻し、足の使い方が悪い場合はインソール療法や足のトレーニングを行い安定性を高めることも大切です。
骨折の疑いのあるものは整形外科にて対診を行う必要があるため紹介状をお出しします。
まずはレントゲン検査の必要の有無を含め、ご相談ください。
詳しくは「足首の捻挫 治療編」をご覧ください。