スポーツ障害で大切なこと
更新履歴:2016.4.27/2020.7.9/22.7.15
スポーツ障害は、スポーツをする上で避けては通れない問題です。
一度なってしまうと完治に時間がかかり、競技の継続が困難になる可能性があります。
好発年齢が学生で、大切な競技期間が短いことも、競技生活に大きな影響を与えます。
まずはいざという時の為に大切な心構えをしましょう。
プロ意識とも言います。
日頃から想定し、いざという時の覚悟、またそうならないための予防をしましょう。
競技を休止する勇気
スポーツ障害にならないことは勿論ですが、なってしまったら競技休止をして休止期間を最小限に抑えることが最も重要です。
競技を休止することは勇気のいることですが、 このまま続けて最悪の事態が起こることまで想定し、早めに手を打つことがとても大切です。
競技休止についてはこちらでご確認ください。
RICE処置「R」
スポーツ障害での安静
スポーツ障害の重症度と競技休止の目安
自分自身を守る覚悟
休止については、人によって価値観は違います。大事なことも違います。
- コレで終わってもいいと全力を出し切る選択
- 将来のために休止する選択
- チームにとって最善の選択
自分でよく考えて決めたのなら、どれも間違いではありません。
ただ一つ!!絶対に間違いなものがあります!
それは、自分の意志ではなく指導者・チームメイトに強制されて無理をする事。
または強制はされなくても顔色をうかがい不本意に無理をすることです。
あなたは大人のためにスポーツをしているのではありません。
指導者にいいように使い捨てられるために頑張っているのではありません。
いざ競技休止や後遺症が残る事態になっても誰も助けてはくれません。
自分自身そして未来を守れるのは自分だけです。
自分を大切に、健やかにスポーツをしてください。
大切なのは優先順位
痛めている状態で「無理をする必要性」の違いです。
悪化により万全のパフォーマンスを発揮できない、試合に出られなくなるようでは意味がありません。
何より、自分のためにもチームメイトのためにもなりません。
本当に大切なのは「今」なのか「先」なのか。
- 引退試合と練習試合
- 明日の予選と来月の決勝
- オンシーズンとオフシーズン
私たちは選択肢を提案し、それによって考えられる可能性をお伝えする事はできます。
しかし最終的な判断は本人しか決められません。
症状の程度はもちろんの事、レギュラー争いやチームでの立場、指導者の方針などその人のおかれた環境によって変化します。
自分でよく考え決めたのなら、どの答えも間違えではないです。
客観的に「周りの指導者・両親・治療者」「自分自身の体」「目標」とよく相談して決めることが必要です。
ちなみに・・・
テーピングで固定し、痛み止めを飲み、かばいながら練習を行うことは何の意味もありません。
痛みをごまかし、患部を痛めつけているだけで、安静にしているとは言えません。
安静にしているとは言えないのです。
大事なことなので2回言いました。
美談でもありません、問題を後回しに、そして大きくしているだけです。
そのしっぺ返しは必ず来ます。
これが最後、この試合が終われば当分動けないくてもいいという覚悟がある時だけやる最終手段だと思ってください。
後日決勝戦を控えているような選手がやることではありませんよ。