シートベルト損傷
初回投稿日:2016.10.7
事故の時にはシートベルトの着用がケガの程度に大きくかかわりますが、そのシートベルトによって痛めることもあります。
交通事故では普段受けるようなこととのない大きな面での衝撃を受けます。
その為通常のケガとは違い、翌日、翌々日になって症状がでる事がよくあります。
交通事故に遭った際は少しでも違和感がある場合は医療機関での受診をお勧めします。
【原因】
衝撃によって体が前や横に押し出される形になり、シートベルトに食い込むことで起こります。
またおなかの部分に当たっている場所が上の位置に来ていることで内臓の損傷の危険があります。
シートベルト着用はもちろんですが、正しい位置につけることも大切です。
【症状】
シートベルトのラインに沿って痛みが出ることが多く、内出血が起こることもあります。
シートベルトの当たっている鎖骨、胸の筋肉、股関節前に出ている腰骨に沿っての痛みや動かした時の痛みがあり、酷いものでは内臓や肋骨までに損傷が及ぶこともあります。
交通事故ではやはり大きな衝撃となるので、痛みの範囲が広く出ることも多くあります。
また広範囲に内出血を起こし、だんだんと重力に沿って下の方に流れてくることもあります。
内出血はその血液自体が打撲部位の異物となっているので、動かすことでこすれあい痛みが出ます。
【治療法】
安静
けが治療の基本です。
まずは炎症が落ち着くことが最優先です、この炎症が長引くことが後々の治療に響きます。
リハビリ
安静により炎症が収まった後に行います。
筋肉に炎症を起こした場合、その炎症が引くとともに筋肉は硬くなり、関節の可動域が制限されてしまいます。
その筋肉の柔軟性を取り戻すための「ストレッチ」や「可動域訓練」、安静にしている間に落ちてしまった筋力を取り戻すための「筋力トレーニング」などがあります。
特に胸の部分は筋肉を傷めることが多いので、大胸筋が硬くなってしまうことがあります。
その筋肉の柔軟性を取り戻すための訓練です。
交通事故後に何か月も痛みが取れない場合や癖になっているという方は、ストレッチなどのリハビリが十分に終わっていないことが多く、リハビリを正しく行うことで症状が改善されます。
詳しくは「リハビリ」をご覧ください。
微弱電流療法
微弱電流を使い 患部の炎症を抑え筋肉の柔軟性などの機能を高めるための通電を行います。
また自己治癒力を高める効果もあり内出血の早期除去や早期治癒を目指します。
こちらもご覧ください。「微弱電流療法」
各種テーピング療法
筋肉の動きをサポートするキネシオテーピング療法を行い、負荷を減らして調整していきます。
またキネシオテーピング療法は内出血の除去にもとても効果を発揮します。
これらを合わせて行いさらに早期回復に向けた施術を行います。
【自己ケア】
安静
けが治療の基本です。
受傷した直後は炎症や痛みの変化が激しく、マッサージや整体などは避けましょう。
ストレッチ
残念ながら自分でのケアはほぼ安静しかありません。
しばらく様子を見てから、ストレッチなどで血行を促すことも有効ですが、あくまで「自分でできること」であって、最低限のケアになります。
自己判断をせずに医療機関に診断を仰ぎましょう。
交通事故でも…
交通事故でのケガは決して治らないものではありません。
もちろん重大事故の場合は後遺症を残すこともありますが、一般的な交通事故では、いつまでも症状が続くという人は多くはありません。
諦めずご相談ください。
またてつ接骨院では交通事故専門という言葉は使いません。
接骨院であれば「ケガ専門」が当たり前です。
安心してご相談ください。