シンスプリント
初回投稿日:2019.10.16
スネの骨に沿って痛みを出し、走ることが多い人が発症します。
発症すると治るまでに時間がかかり、早めに治療を開始しないと間違いなく運動休止を余儀なくされます。
好発環境
- 跳んだり走ったりをよくする幼児
- 長距離走、短距離走などの陸上競技
- サッカー・バスケなど走ることの多いスポーツ
症状
- すねの骨のやや内側に沿った痛み
- 指で押した時の強い痛み
- ランニング、ダッシュ、ジャンプ時の痛み
- 痛みのある場所に沿った腫れ
痛みの出方に注意
症状の度合いによって痛みの出方に違いがあります。
またそれによって運動量を抑えるのか、休止する必要性があるかの判断が変わります。
この判断を間違えると競技休止の可能性もあります。
詳しくは「スポーツ障害の重症度と競技休止の目安」をご覧ください。
原因
痛みの原因
痛みの出る部分は、すね側に足指を上げる筋肉が、ふくらはぎ側に足指を下げる筋肉が走っています。
ランニング、ダッシュ、ジャンプで足首を繰り返し使うと、それらの筋肉やスネの骨がこすれ合い、ストレスが加わり炎症を起こします。
ストレスの原因
- 筋肉の柔軟性の低下
- 足のアーチの低下
- 過度な運動量、練習頻度
- 筋力不足
- 運動後のケア不足
- 悪いフォームでの運動
詳しくはスポーツ障害の原因をご覧ください。
特にアーチの低下やふくらはぎ、ももの柔軟性の低下がみられる人に多く見られます。
また走り方に問題があることも多く、回内足、ニーインなどが原因となります。
治療法
スポーツ障害治療の基本、安静はもちろんですが、ただ休むのではなく運動量を減らすという「安静」もあります。
さらに微弱電流療法やテーピングなど損傷部分の早期回復を狙い、運動の完全復帰を目指します。
さらにその間、体の機能向上や動作指導・フォーム改善を図り、復帰後の患部への負担を減らすことが大切です。
また再発防止のための自己ケアを知り、よりスポーツ障害になりにくい身体、練習習慣を身に着けます。
シンスプリントの詳しい治療法は「シンスプリント治療編」をご覧ください。