今の子たちの問題点
てつ接骨院に来られる子たちの多くは、クラブチームなどに所属し、ほぼ毎日練習、週末は毎回試合というような生活をしています。
野球・サッカー・バスケ・陸上・ピアノ・ケガ治療・メンテナンス希望などなど、競技も来院理由も様々ですが、症状や体の使い方を確認する中で必ず問題となる共通点があります。
基礎動作ができない
- 野球では投球の片足立ちはできるのに通常の片足立ちはできない
- サッカーでシュートは打てるのに、クロスモーションはできない
- バスケでジャンプシュートは打てるのに、ただの垂直跳びができない
つまり、競技に絡んだ動作しかできず、「ただ跳ぶ」「ただ走る」といった、運動の基礎となる動作が出来ません。

これは、基礎を知らないまま競技動作だけを覚えてきたことが原因です。
バスケでいえば「跳ぶ=シュート」としか体が覚えておらず、シュートフォームなら高く跳べるのかというと、ジャンプ動作自体がちゃんとできていないので、結局ジャンプ力は低い。
当たり前ですよね。
単純な基礎動作ができないのだから、そこにシュートやドリブル、投球といった複雑な動作が加わったら、出来るわけありません。
姿勢が悪い
もう待合室で座って待っている状態から姿勢が悪い。背中が丸い丸い。
あまりに酷いときは、問診前にそこから指摘することもあります。
しかし正しい姿勢がわからないのはもちろん、教えてもその感覚がわからない子が多くいます。
さらに問題なのは、成長期という身体が出来上がる一番大事な時期に背中を丸めて生活していること。
このせいで、背骨や筋肉が高齢者のように固まってしまい、「戻そうとしても戻らない」状態になってしまっている子もいます。
感覚的にも肉体的にも正しい姿勢が取れなくなっているのです。

バランス感覚が低い
痛みの出方を確認するために、片足立ちやジャンプをしてもらうことも多いのですが、まずそれができない。
痛み以前に、ふらふらしたり、ものすごい跳び方や着地をしたりするので、そっちに目が行ってしまって、「どこが痛いんだったっけ?」と確認を忘れてしまうくらいです。
片足立ちやつま先立ち、ジャンプやスクワット、またそれらを組み合わせた動作などが安定してできないのが特徴です。

40代のおっさん(僕)に負ける
僕の運動系のステータスは「普段から運動はほぼしない普通以下のおじさん」です。
学生時代も文科系で、運動分野では2軍(いや3軍?)程度の体育会系とは程遠い音楽少年でした。
そんな僕が各種体幹トレーニングやバランステストの見本を見せるのですが、フォームの綺麗さ、安定感、継続時間、すべてにおいて僕に負けます。
毎日運動し、この先もっと上を目指し、高校さらにはプロを目指している現役プレーヤーが、です。
これは僕がみんなに負けない様に陰で練習してるわけではなく、子供のころに遊びで培った基礎能力の残りかすで勝負できるくらいなのです。
それだけ、今の子たちは基礎が抜け落ちているということです。
基礎チェック
□ ジャンプが低い
□ 片足立ちで10秒グラつかずに立てない
□ スクワットをゆっくり深く5回できない
□ 階段を毎回ドスドス音を立てて降りる
□ 柔軟や姿勢チェックに「え?これでいいの?」という反応が出る
これらはすべて“競技力”以前の基礎土台。
違和感があれば、ぜひ一度ご相談ください。
本人たちはなぜか自信満々
この問題、実はほとんどの子に当てはまるので、チーム内で気づけないのが一番の厄介ポイント。
まさにどんぐりの背比べ、井の中の蛙状態。
単純な足の速さやレギュラー獲得で、自分はポテンシャルが高いと勘違いしている子が多いです。
さらに、競技自体は子供ならではの適応力である程度こなせてしまうため、基礎動作が出来ないことに危機感が湧きづらい点もあります。
なので、説明してても、目が死んでる子がほとんど(笑)

もちろん故障する
僕と会っている時点で、何か問題があって接骨院に来ているわけですが、決まって下半身です。
腰痛、オスグッド、アキレス腱炎、ハムストリングやふくらはぎの損傷…。
何か一つで来た時点で、実はもう全部「予備軍」になっていることが珍しくありません。
まだ予備軍なのでこれから起こるリスクと予防ケアなどのアドバイスはするのですが、前述の通り危機感がないので順番に全部を発症していく子もいます。
意識が高い子ほど飲み込みも早い
意識が高い子ほど、おごることなく自分を見つめ直す事ができるので、たとえできなくても真摯に向き合って努力できるため習得は早いです。
ただ、この「意識の目覚め」は人それぞれ。
成長段階・周囲の大人・指導者の知識など、環境に左右されます。
気づいた子から基礎動作だけに限らず、体幹、バランス、ケア、休息、すべてを見直していくので、そこで差がつき始めます。
そこで他の子も自覚が出てくるのですが、主体性や自立心がないと習得は難しいので急かさず待つことが大切です。

これがいわばプロ意識
どれだけプロっぽい練習をしているか、どれだけプロっぽいビッグマウスでパフォーマンスできるか、ではありません。
「プロが世間に見せていない、けれど誰もがやっている基本的な事をどれだけ堅実に行うか」です。
更新履歴:22.3.29/23.8.8


