非論理的な痛み??

非論理的な痛み??

トッピィ掲載の小言vol.3です。

今回は耳の痛くなりそうなお話ですが心してお読みください。笑

でも僕らの仕事は患者さんがつい、目を逸らしてしまう事実や、面倒な治療について向き合ってもらい、患者さんと共に症状を改善していく事だと思っています。

患者さんの言う通り、全てに同調して、全てをやってあげているだけではなかなか治らない事に気づいている人もいるとは思いますが、何をすべきかまでしっかりとご指導していきます。

以下補足いたします。

世間には非論理的な痛みの理由が多くあります。
「加齢」「雨」「寒さ」「ゆがみ」「変形」…。患者さんも納得してくれるので便利な方便です。

上記の理由の共通点は「どうにもできないもの」。
だからしょうがないよね~と片付けやすいですし、患者さんもそういうものだという風潮があるので諦めてくれます。

ただ本当の「原因」かどうかは別の話。
例えば、身体の左右で同じ経年、環境のはずなのに、痛みに差があるのはなぜ?

加齢や気候で起こるのなら反対の足だって同い年、同じ季節を生きているはず。
ではなぜ差があるのか、そこに本当の原因が隠れていそうですね。

また晴れや夏には痛みは出ないのでしょうか?

よくよく聞いていくと、晴れの日でも夏でも痛みはあるが、他の「どうにもできないもの」のせいにしていることが多いです。

若くても腰痛の人、歪んで変形していて高齢でも問題の無い人もいます。
痛みの理由を加齢にしていたけど、治った人たちは、急に若返ったという事なのでしょうか?

普通に生活しているほとんどの人は左右対称な生活をしない限りゆがんでいます。
膝の変形がとても強くても痛みなく正座できる人もいます。
高齢の方でも、100m走をする人もいれば、山に登る人もいます。
こういう人たちとの違いはなんでしょうか?

歪みについてはゆがみの考え方をご覧ください。

こういう矛盾の出る理由は論理的に破綻しており治療の妨げにしかなりません。
もちろんそれらの要因が影響することは確かですが、大切なのは「原因」と「何をすべきか」です。

治療の前に、まずこの都市伝説的に広まってしまったものの暗示を解くことが意外と大変。
治療に来たはずの方に「これは天気のせいではないのでよくなりますよ」と伝え「これは治らない!余計なことをするな!」と何度怒られたことか。。

筋力や柔軟性の低下、生活習慣・動作の崩れ、どれか一つだけでも痛みの原因として十分で、すべき事があります。
仕方がないと諦めるにはまだ早いですよ。

これらを医学的に、論理的に説明し、それを改善し元の状態に戻すサポートをすることを、リハビリといいます。
理論上、どのようにかかわっているかわからない都市伝説より、体が硬い、歩き方が悪い、姿勢が悪い、原因として矛盾が少ないと思いませんか?

本当の原因や、治療方針について丁寧にわかりやすく、矛盾なく説明をうけていますか?