足の甲の痛み
更新履歴:21.11.24
足は繰り返し地面を踏みしめることで、常に地面にたたきつけられることになります。
その衝撃に耐えられるように土踏まずを代表とするアーチ状の構造になっています。
しかし、アーチが崩れてしまっていたり、耐えられないほどの負荷を受け続けると衝撃が分散されずに膝や、腰などにストレスをかけます。
その一つが足の甲へのストレスです。
ひどい場合、疲労骨折が起こる事でも有名で注意が必要です。
好発環境
- ラン、ダッシュ、ジャンプの多いサッカー、バスケ、陸上競技
- 踏ん張り動作の多いラグビー、アメフト
- つま先立ちの多いバレエ、新体操など
症状
足の甲や足の裏を押すと痛みがありひどくなるにつれて下記のような痛みが出ます。
- ジャンプ着地・長時間ランニング後の痛み
- 走っている最中や強く踏みしめた時の痛み
- 歩くだけで痛い
- 安静時も痛い
❸では肌が赤らんできたり腫れが出始め、❹の段階では骨折の可能性も視野に入れた判断や治療が必要です。
甲の中心に出ることが多く、サッカーやバスケなどの横方向の動きが多いスポーツでは小指側にも起こります。
痛みの出方に注意
症状の度合いによって痛みの出方に違いがあります。
またそれによって運動量を抑えるのか、休止する必要性があるかの判断が変わります。
この判断を間違えると競技休止の可能性もあります。
詳しくは「スポーツ障害の重症度と競技休止の目安」をご覧ください。
原因
痛みの原因
足はいくつもの骨によって構成され、地面との衝撃を緩和するために土踏まずをはじめ縦横合わせて3本のアーチを作っています。
そのアーチへのストレスが増えると衝撃を緩和できなくなると、ストレスが足の甲へ集中し損傷します。
ストレスの原因
- 過度な運動量、練習頻度
- 運動後のケア不足
- 筋肉の柔軟性の低下
- 筋力不足
- 足のアーチの低下
- 悪いフォームでの運動
特に計画性のない運動量とケア不足が一番の原因となります。
またアーチの低下は筋力不足からも引き起こされ、また、足部の柔軟性の低下はアーチが硬くなり、衝撃を緩和できなくなります。
さらに、姿勢や足の使い方など悪いフォームで運動を続けることでよりストレス増加に拍車がかかります。
詳しくはスポーツ障害の原因をご覧ください。
治療法
炎症がひどければ安静や固定が必要となり、競技継続が難しくなります。
また運動量とケアの見直しはもちろんですが、低下してしまったアーチを取り戻す必要があります。
柔軟性の落ちてしまった足の甲や足裏の筋肉のストレッチや、足の使い方の見直しなどのリハビリも重要です。
姿勢やフォーム改善にはインソールなどのツールを使うことも効果的です。
詳しくは「足の甲の痛み 治療編」をご参考ください。