〝部活再開〟で増えるスポーツ障害。

10.部活再開で増えるスポーツ障害

毎月トッピィに掲載してきた小言vol.10。
今回が最終回です。

スポーツ休止中の体は、思っている以上に、体力や感覚が落ちています。
ケガから競技復帰する人は気を付けないといけない基本的なことですが、全員が同じように休止していた今、他人事ではありません。

出ばなをくじかれないように注意して行いましょう。

自粛中休止していたスポーツ競技や部活。
「やっと再開だっ!」と、お喜びの方も多いと思います。
でも、ちょっと待ってください。

これで再度競技休止になる人は、接骨院あるあるです。
復帰はとても慎重にやらないとすべてが水の泡になります。

長期の休止により「体力の低下」はもちろん、「円滑な動作の切り替え」「競技フォーム」「判断力や感覚」にズレが生じています。
その状態で今まで通りの練習をしてしまうと、局所に過度なストレスが加わり、炎症が起こり始めます。
しかしこれに気づかないことこそが「ズレ」!

スポーツというのは、思っている以上に体の機能を複合的に使っています。
コーディネーション能力とも言います。
ただガムシャラに気合で乗り切れるほど、スポーツは原始的なものではなくなってきています。

感覚のズレについてはこちらの「自分の体と相談する能力」もご覧ください。

さらに、すぐには影響が出てこないのがスポーツ障害の怖いところ。
じわじわと炎症や損傷が強くなり気づいた頃には時すでに遅しということも少なくありません。

スポーツ障害が起こりやすい共通の原因については「スポーツ障害の原因」をご覧ください。

運動量の調節や正しいケアを行い少しずつ練習の負荷を上げていきましょう。

競技復帰の仕方については「スポーツ復帰のしかた」をご覧ください。

今回で小言は最終回。少しでもお役に立てたなら幸いです。
当院のブログにも今までの補足記事や症状やケアの解説を掲載しております。
お困りの方はご参考ください。

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