つき指 治療編
初回投稿日:2018.7.19
バレーやバスケなどつき指の多い競技では慣れてしまっていることもあり放置されがちです。
しかしつき指は、まぎれもなくしっかりとした外傷です。
後述のRICE処置はもちろん行いますが、医療機関ではそれ以上に、早期治癒に向けた専門的な治療があります。
湿布や痛み止めでは気休めにしかならず、軽度のものでも固定などの処置が必要です。
まずは症状解説ページをお読みください。
「つき指」
また骨折の疑いのあるものは整形外科にて対診を行う必要があるため紹介状をお出しします。
まずはレントゲン検査の必要の有無を含め、ご相談ください。
微弱電流療法
微弱電流を使い 患部の炎症を抑え機能を高めるための通電を行います。
また関節内通電により自己治癒力を高める効果もあり早期治癒を目指します。
こちらもご覧ください。「微弱電流療法」
固定
中度のものでは包帯固定を行い、ひどいものはそれ以上にしっかりとした固定を行います。
槌指の場合は関節を最大限反らせた状態で固定し、その他の場合は軽く曲げた状態(野球ボールを握る程度)で固定します。
固定・テーピングについては「テーピング・包帯法」をご覧ください。
テーピング
軽度の場合に行います。
てつ接骨院では固定して、無理やり競技を行うことはお勧めしません。
関節の曲げ伸ばしや横方向への安定を補強し患部の安静を行います。
また腫れを早期に軽減するのに高い効果があるキネシオテーピングを合わせて行い早期復帰を目指します。
固定・テーピングについては「テーピング・包帯法」をご覧ください。
リハビリ
ケガの多くはほとんどの場合リハビリが必要です。
固定や安静にしている間に固まってしまった関節や、落ちてしまった筋力を戻すための機能訓練となります。
これをおざなりにしてしまうと、再発や、パフォーマンスの低下につながります。
つき指の場合、関節が固まりやすく、曲げ伸ばししにくい状態になります。
そのため痛みが無くなっても少しの衝撃で再びつき指をおこしやすくなります。
しかしケガのリハビリを開始するタイミングは専門的な判断が必要です。
自己判断はせず日頃ケガを扱っている接骨院にご相談することをお勧めします。
詳しくは「リハビリ」をご覧ください。
自己ケア
RICE処置
ケガの基本になります。
ケガをした時は炎症や腫れが徐々に起こります。
「大したことない」と運動を続けると、より炎症や腫れが強くなり、その後の経過に大きくかかわります。
RICE処置はこちらで確認!!
Rest(安静)
Ice(冷却)
Compression(圧迫・固定)
Elevation(挙上)
こちらも合わせてご覧ください
スポーツ障害で大切なこと
スポーツ障害での安静
スポーツ障害の重症度と競技休止の目安
固定
素人が包帯を巻くことは不可能に近く自分でできる固定としてはテーピングのみです。
ですが軽度の場合のみ行ってください。
重度の場合テープをしてしまうと、剥がす時にストレスが加わり痛みを伴います。
またテーピングをしても競技がやれるようになるわけではありません。
ボールを受けた衝撃は失くせませんし、万が一指が持っていかれた場合に阻止できるほどの固定力はありません。
あくまで医療機関に固定してもらうまでの応急処置です。
リハビリ
ケガをした直後は絶対に行わないでください。
リハビリの開始時期は専門家にしか判断できません。
整形外科もしくは、ケガの治療が出来る接骨院に判断を仰ぎましょう。
受傷後1ヶ月以上たっている人のみ行ってください。
リハビリを行う前にこちらをお読みください。
「動かす」と「使う」は違う
関節可動域訓練
固まってしまった関節を動かしていきます。
痛みが出るか出ないかのギリギリのところまで曲げたり伸ばしたりしましょう。
決して無理はせず、丁寧に行ってください。
ストレッチ
前腕の手の甲側のストレッチ
硬くなった指も一緒に曲げながら行うとより効果的です。
あくまで「自分でできること」であって、最低限のケアになります。
自己判断をせずに医療機関に診断を仰ぎましょう。