足の甲の痛み

足は繰り返し地面を踏みしめることで、行ってみれば常に地面にたたきつけられることになります。
その衝撃に耐えられるように土踏まずを代表とするアーチ状の構造になっています。
しかし、アーチが崩れてしまっていたり、耐えられないほどの負荷を受け続けると衝撃が分散されずに膝や、腰などにストレスをかけます。

その一つが足の甲へのストレスです。
ひどい場合、疲労骨折が起こる事でも有名で注意が必要です。

症状

足の甲や足の裏を押すと痛みがありひどくなるにつれて下記のような痛みが出ます。

  1. ジャンプ着地・長時間ランニング後の痛み
  2. 走っている最中や強く踏みしめた時の痛み
  3. 歩くだけで痛い
  4. 安静時も痛い

❸では肌が赤らんできたり腫れが出始め、❹の段階では骨折の可能性も視野に入れた判断や治療が必要です。

甲の中心に出ることが多く、サッカーやバスケなどの横方向の動きが多いスポーツでは小指側にも起こります。

痛みの出方に注意

症状の度合いによって痛みの出方に違いがあります。
またそれによって運動量を抑えるのか、休止する必要性があるかの判断が変わります。
この判断を間違えると競技休止の可能性もあります。
詳しくは「スポーツ障害の重症度と競技休止の目安」をご覧ください。

原因

痛みの原因

足はいくつもの骨によって構成され、地面との衝撃を緩和するために土踏まずをはじめ縦横合わせて3本のアーチを作っています。
そのアーチへのストレスが増えると衝撃を緩和できなくなると、ストレスが足の甲へ集中し損傷します。

ストレスの原因

  • 過度な運動量、練習頻度
  • 運動後のケア不足
  • 筋肉の柔軟性の低下
  • 筋力不足
  • 足のアーチの低下
  • 悪いフォームでの運動

アーチの低下は筋力不足からも引き起こされ、また、足部の柔軟性の低下はアーチが硬くなり、衝撃を緩和できなくなります。
さらに、姿勢や足の使い方など悪いフォームで運動を続けることでよりストレス増加に拍車がかかります。

詳しくはスポーツ障害の原因をご覧ください。

治療法

湿布や痛み止めは気休めにしかならず、軽度のものでも固定が必要なものもあり、正しい処置が必要です。
医療機関ではそれ以上に、早期治癒に向けた専門的な治療があります。
また骨折の疑いのあるものは整形外科にて対診を行う必要があるため紹介状をお出しします。
まずはレントゲン検査の必要の有無を含め、ご相談ください。

安静

炎症を抑える、損傷部分を修復させるために、スポーツ障害の基本です。
完全休止が必要な場合もありますが、練習メニューを調節して運動量を減らすことが大切です。
骨折の疑いがある場合はもちろん完全休止ですが、それが最も早く治ります。
詳しくは次項「自己ケア」をご覧ください。

微弱電流療法

微弱電流を使い、患部の炎症を抑え機能を高めるための通電を行います。
また自己治癒力を高める効果もあり早期治癒を目指します。
骨に傷がついている場合、骨癒合の促進を図ります。

こちらもご覧ください。「微弱電流療法

固定

中度以上のものはしっかりと固定することが大切です。
中度のものでは包帯固定を行い、ひどいものはそれ以上にしっかりとした固定を行います。

固定については「テーピング・包帯法」をご覧ください。

テーピング

てつ接骨院では固定して、無理やり競技を行うことはお勧めしません。
しかし軽度の場合は筋肉の動きのサポートや、患部へのストレスの軽減を図り、競技を調整しながら行うこともあります。
競技継続が難しい場合は、早期回復の効果のあるテーピングや関節固定し患部の安静を行います。
痛みの除去・軽減をし、筋肉の動きをサポートするキネシオテーピング療法を行い、負荷を減らして早期回復を目指します。
またキネシオテーピングには腫れを早期に軽減するのに高い効果があります。

テーピングについては「テーピング・包帯法」をご覧ください。

リハビリ

ケガの多くはほとんどの場合リハビリが必要です。
安静にしている間に固まってしまった関節や、落ちてしまった筋力を戻すための機能訓練となります。
これをおざなりにしてしまうと、再発や、パフォーマンスの低下につながります。

いつまでも痛みの取れないものは、捻挫による痛みではなく、関節の動きが悪いことが原因の可能性が高くあります。

ストレッチ

運動後のケアはもちろん大切ですが、硬くなって機能の落ちてしまった筋肉の柔軟性を上げるためにも行います。
関節周りの筋肉が固まってしまっていては正しく動かすことも使うこともできません。
股関節の痛みに有効なストレッチは次項「自己ケア」をご覧ください。

姿勢指導

猫背や反り腰は運動時の股関節に大きなストレスを与えます。
身体の負担の少ない姿勢を覚え、普段から癖づけることで負担を減らします。
詳しくは「正しい姿勢とは」をご覧ください。

フォーム指導

股関節の協調性を高めるための動作や、足の使い方を改善する歩行指導など必要に応じたフォーム指導を行います。
自分でのトレーニングは下記「自己ケア」をご覧ください。

リハビリについてはこちらをご覧ください。

ツール療法

てつ接骨院では姿勢トレーニングに効果的なツールも各種取り揃えております。
人により最適なツールは異なります。

詳しくは「ツールメニュー」をご参考ください。
てつ接骨院では無理に売りつける事は致しません。
ご希望の場合のみご提供しておりますので、気になる方はお申し付けください。

詳しくは「リハビリ」をご覧ください。

自己ケア】

RICE処置

ケガの基本です。
RICE処置はこちらで確認!!
Rest(安静)
Ice(冷却)
Compression(圧迫・固定)
Elevation(挙上)

こちらも合わせてご覧ください。
スポーツ障害で大切なこと
スポーツ障害での安静
スポーツ障害での安静の目安

リハビリ

リハビリは炎症や損傷の修復が終わり次第始めますが、急性期には行いません。
リハビリの必要性や開始時期には専門的な判断が必要です。
医療機関に診断を仰ぎ、絶対に自己判断でやらないでください。
受傷から数ヶ月以上たっているなど急性期ではないことが確認できる場合に行ってください。

リハビリの前にまずはこちらをお読みください。
「動かす」と「使う」は違う

姿勢のトレーニング

正しい姿勢とは
姿勢のトレーニング

フォーム改善のトレーニング

クロスモーション(協調性)
ランジ(体幹トレーニング編)
歩行動作(足の使い方・姿勢)

またこれら自己ケアは予防法にもなります。
参考にしてください。